以下が重要な事前確認事項です。
霊園には必ず自分で足を運んでください。そのときにチェックするポイントは、
などです。
お墓を求める場合の費用は、墓地にかかる費用と墓石にかかる費用とがあります。墓石の価格は、
によって違います。また墓石以外の
にも意外と費用がかかります。その他に付属品として、
など欠かせないものがあります。
もお墓の環境づくりに大切ですが、これにも植栽の費用がかかります。このようにお墓の設計によって費用は大きく変わります。
また、墓地についても立地によって価格が違っていますので一概に言えません。
これでないといけないという決まった形はありません。ただ伝統的なお墓の形には1.「和型」、また最近ふえた2.「洋型」があります。
「和型」は最もポピュラーで、形状は、角形の竿石、上台、中台、芝台が積み上げられています。また「洋型」は外国のお墓をお手本にした横型のものです。
横に広くて奥行きが薄く、全面上部に傾斜のついたものをオルガン型といったりします。芝墓地などで最近多く見られます。
お墓は、自然に故人をしのび手を合わせることのできるものであれば、あまり形にこだわる必要はないと思います。
お墓は何代にもわたってお祀りするものですから、風化しにくい硬い石を使うことが大切です。それには「花崗岩」(みかげ石)が最も適していて、現在の墓石のほとんどは花崗岩が使われています。国産のものは少なくなり、大半が輸入となっています。韓国、インド、中国、アフリカなど二十数か国から輸入されています。
墓石の良し悪しの判断は専門家でないと難しいものです。信用できる石材店選びが大切になります。
決まりはありませんが、仏式の場合、墓石は仏様として拝み、供養される対象ですから、本来ならその正面には題目や念仏、仏教の言葉を刻むものとされてきました。
しかし、それも時代とともに変化し、最近では「夢」や「心」など、家名にこだわらない言葉や文字を刻んだ墓碑をよく見かけるようになりました。
お寺の墓地の場合は、あらかじめ菩提寺の僧侶に相談してみるといいでしょう。
以前は姓が違うとお墓の承継ができないケースがありましたが、最近は公営でも民営霊園でも血縁関係が証明できれば姓が違っても承継はできるのが一般的です。
霊園の管理事務所に関係を証明する書類を提出し、承継者である手続きを行なってください。
もちろん構いません。墓地では時折、刻まれた名前が朱色に塗られたお墓が見かけられますが、これはお墓を建てた人が存命中であることを示していて、このような建墓の仕方を「寿陵」といいます。
「寿」は長命、長寿を表し、寿陵は長寿を祈願するお墓という観念があり、おめでたいものとされています。また生前にお墓を建てることは「一度死んで新たに生まれ変わる」ことを意味しているため、寿命が延びると言い習わされてもいます。こういった背景から、最近は墓地を購入する人の6~7割が寿陵となっているようです。
長い間ご先祖さまをお祀りしてきた大切なお墓ですから、菩提寺のお坊さんに頼んで「魂抜き」の法要を忘れずに営んでください。
法要を済ませたら、魂をぬいた墓石は石材店に相談し、処分してもらいます。
遺骨の一部のみを別のお墓に移すことを分骨といい、そのお墓の使用者から同意が得られれば問題なく行えます。手続きも簡単で、必要な書類はお墓のある墓地の管理者が発行する「分骨証明書」だけです。これを新しくお墓を建てた墓地の管理者に、分けた遺骨とともに提出します。このとき、改葬のように市区町村長の許可を受ける必要はありません。
ここで注意したいのは、分骨の際の儀式や以降行われる法事・法要の形式です。寺院墓地の場合は特にそうですが、それぞれの寺院の宗旨・宗派にのっとって行われることになります。
法律違反となります。自分の家の庭や所有地に勝手にお墓を建てて、遺骨を埋葬することはできません。ただし記念碑的な、遺骨を埋葬しないものでしたら構いません。
埋葬する時に必要な「埋葬(火葬)許可書」は市町村役場に申請して発行してもらいます。
この時「申請書」に
を記入して、市区町村長から「埋葬(火葬)許可書」を発行してもらいます。